特定名称以外の酒は全て普通酒ではない!

  • 2014.02.11 Tuesday
  • 11:02



上の画像は、1月に放送されたテレビ番組「カンブリア宮殿」が山口県の「獺祭」を特集した際に、日本酒の主な区分として、画面に映し出された表である。日本酒の区分には、いくつかの分類方法があるが、現行酒税法に照らしてみると、上の表のような「純米系」と「アル添系」に分けた区分表示は正確とは言えない。一つは「特別純米酒と特別本醸造酒が抜けている」、二つめは「アル添した特定名称酒以外を普通酒に区分している」、三つめは「表に区分したもの以外の酒がある」ことで、正確には、下の表のように区分すべきである。

普通酒については、一般的に、特定名称以外の酒を全て普通酒に分類する場合が多いが、現行酒税法では、普通酒という定義は無く、特定名称を表示出来ない酒は、全て「特定名称酒以外の酒」として分類される。
普通酒という呼称は、現行酒税法に改訂される前に使われていた表現で、現在でも酒造業界で便宜的に使用されている普通酒の定義とは、規定量を超える醸造アルコールを添加し、他に糖類や酸味料を加えた酒を指している。
ところが、厳密に区分すると、そうした、便宜的な普通酒の定義に該当しない酒が存在するので、特定名称以外の酒を全て普通酒に分類すると矛盾が生じる。便宜的な普通酒の定義に該当しない酒とは、例えば、「等外米を使用して本醸造規格で仕込んだ酒」、「こうじ米使用割合が15%未満で糖類や酸味料を添加していないアル添酒」、「精米歩合を表示しないアル添酒」(http://tasyusouron.jugem.jp/?eid=40)、「貴醸酒」なとで、それらの酒は全て本醸造などの特定名称を名乗れず、酒税法上では「特定名称以外の酒」として分類され、ラベル表紙は、単に「清酒」もしくは「日本酒」となる。従って、上の表の「普通酒」という区分表示は、下の表のように「上記以外の酒」とすべきで、「純米系」の区分も下のように「上記以外の酒」を追記すべきである。

「純米系」の区分に示す「上記以外の酒」とは、「等外米を使用した純米造りの酒」、「こうじ米使用割合が15%未満の純米造りの酒」、「精米歩合を表示しない純米造りの酒」(http://tasyusouron.jugem.jp/?eid=40)、「米だけの酒」などが該当し、それらの酒は全て純米酒などの特定名称を名乗れず、酒税法上では「特定名称以外の酒」として分類され、ラベル表紙は、単に「清酒」もしくは「日本酒」となる。よって、日本酒は、大きく分けて「純米系」と「アル添系」の二つに分類されるが、酒税法上では、「特定名称酒」と「特定名称以外の酒」に分類される。従って、「特定名称以外の酒は全て普通酒」だとする分類は間違いであり、特定名称酒でも普通酒でもない酒(特定名称以外の酒)があることを知っておくべきである。

【参考資料】酒税法の「清酒の製法品質表示基準の概要」
http://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/hyoji/seishu/gaiyo/02.htm

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