精米歩合80%は「低精米」であり「低精白」ではない!

  • 2014.02.09 Sunday
  • 12:11


「dancyu」日本酒特集号の表紙


特集ページの最初に紹介されている「紀土」のラベルには「低精米」と表示されている。


座談会のページには随所に「低精白」という言葉が出てくる。

2011年12月11日付けブログに「わかりにくい精米と精白の高低の関係」(http://tasyusouron.jugem.jp/?eid=17)について詳しく書いているが、2014年2月6日発売の雑誌「dancyu」3月号の記事中に、「低精米」と「低精白」という言葉が混在しており、精米と精白の高低表現の間違いが見られる。同誌3月号は、例年通り、日本酒を特集しているが、その中の「注目の精米歩合80%!」という特集記事の中で「低精米」と表現すべきところを「低精白」として間違った表現をしている。酒造用語における「精米」の数字は、米を削った後に残った白米の量を表わし、「精白」の数字は、米を削った後に残った糠の量を表わすことから、真逆の関係にあり、精米歩合80%=精白歩合20%となる。「精米」と「精白」の高低は、数字の高低を意味するものではなく、「精米」や「精白」の方法が高級(高度)なのか低級(低度)なのかを表わすもので、どちらも、数字が小さい方を「高」、数字が大きい方を「低」とする。例えば、精米歩合80%は「低精米」、精米歩合20%は「高精米」と表現する。これを精米歩合で表現すると、精米歩合80%は高精米歩合(低精米)、精米歩合20%は低精米歩合(高精米)となり、ややこしい。つまり、「精米」と「精米歩合」の高低は、逆になっており、「精白」においても同じことが言える。従って、「低精米」=「高精白」=「高精米歩合」=「低精白歩合」であり、「高精米」=「低精白」=「低精米歩合」=「高精白歩合」である。よって、「低精米」=「低精白」ではない。
酒造業界では、古くから、米を磨く度合いを「精白」という言葉で表現してきたが、昭和34年のメートル法施行に伴い、酒造用語の整備が行われ、米を磨く度合を「精米歩合」で表現することに統一し「精白」という言葉は使わないようにしたのである。その後54年経過したにもかかわらす、そうした経緯を知らずに「精白」という言葉を使う業界関係者がいるので、混乱が起きている。今、「精白」という言葉は、死語に近く、使ってはいけない言葉であり、使えば使うほど混乱が起き、日本酒がわからなくなる言葉である・・・。本ブログをご覧の読者諸氏には、「精米」という表現に統一し、「精白」という言葉は使わないようにしていただきたい。

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