微濾過の日本酒

  • 2012.03.10 Saturday
  • 15:21


新潟県の酒蔵が、微濾過酒という日本酒を発売している。微濾過酒とは、文字通り「少しだけ濾過した酒」という意味だが、裏ラベルには「微濾過酒のわけ」として「このお酒は自然な味、風味を楽しめるよう繊細に濾過しています。濾過し過ぎると色は透明に近づくが味も一緒に抜けてしまう。濾過された成分にはさまざまな旨味や風味など豊かな成分が残っています。微濾過ゆえの繊細でふくよかな味をお楽しみください。」と書いてある。濾過し過ぎた酒は、旨味も無くなってしまうことを示唆する内容の説明文だが、消費者がこれを読めば、“ならば、いっそのこと濾過しない方がよいではないか”と思う筈である。似たような言葉に綿などを通して濾過する素濾過という表現もあるが、微濾過と表示するなら、その濾過方法を説明すべきである。「繊細に濾過した」という表現では、意味不明であり説明不足である。逆に解釈すれば、微濾過酒ではない通常の濾過酒は「繊細な濾過をしていない」と言っているのと同じで、過度な濾過をしていることを暗示している。消費者にとっては、濾過をしていない無濾過酒以外は、微濾過であっても過度な濾過であっても、受取り方は変らない。高度な酒造り技術が確立した現代では、搾った酒を濾過する必要は無いと言っても過言ではない。微濾過という言葉は、新鮮な表現だが、日本酒をわかりにくくするだけであり、あまりいい表現ではない。
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