中東カタールで天皇誕生日レセプションに純米酒が振舞われる

  • 2011.11.27 Sunday
  • 20:32


外務省外交官で、平成20年に第3回の「酒サムライ」に叙任されている知人の門司健次郎カタール大使から、中東カタールの日本酒事情等を知らせる近況報告のメールが届いた。カタールはアラビア半島から突き出た小さな半島で、秋田県ほどの広さに170万人が住んでいる。カタールは、埋蔵量世界3位の天然ガス田を有しており、液化天然ガス(LNG)の生産及び輸出とも世界一である。その恩恵を受け、経済成長は2010年が18.6%、2011年予測が20%と高く、2010年の一人当たりGDPは11万ドル弱で、ルクセンブルクに次いで世界2位を占めているが、購買力を考えると断トツの1位であり、日本の3倍以上という説もある。カタールは、2022年のワールドカップ開催に向けて、今後10年間で1700億ドルを各種大型インフラ整備に投入する予定で、豊富な資金を国内の開発に充てるだけでなく、海外での主要な事業や外国企業の株式取得にも投資している。このようにカタールの経済力は、世界に知られているが、カタールが外交や文化、教育、科学技術、スポーツ等の活動に極めて熱心な国であることは日本ではまだよく知られていない。カタールは、日本の石油輸入の12%、LNG輸入の12%を占める主要なエネルギー供給国であり、日本はカタールの最大の貿易相手国である。カタールの自動車市場は70%が日本車で、そのうちトヨタが40%を占めている。在留邦人は、過去6年間に7倍増を示し、約1300名を数え、中東・アフリカ地域の全ての国の中で、アラブ首長国連合、トルコ、南アに続き第4位に位置しており、邦人企業は32社も進出している。カタールの発展の基盤はLNGにあるが、欧米が尻込みする中、カタールを助けてLNG開発に取り組んだのが日本で、日本は、カタール発展の恩人としてカタールの指導者層から感謝され、信頼されている。カタールの人々は、カタール人、外国人を問わず、非常に親日的である。そんな環境にあるカタールで、2011年12月7日に天皇誕生日レセプションが同地のホテルで開催され、大々的に日本酒が振舞われることになったという。カタールでの日本酒事情は、レベルが低く、月桂冠の普通酒が唯一購入可能な状況だというが、12月7日は、門司大使の努力により、日本から佐賀県の「鍋島」純米酒を輸入して賓客に試飲してもらうそうである。世界中で日本酒の評価が上がっている中、中東のカタールで日本大使館が天皇誕生日レセプションに純米酒を用意するというニュースは、日本酒業界にとっては喜ばしいことである。今後、カタール国内での日本酒事情は好転の一途をたどるものと思われる。

上の画像は、カタールの首都ドーハの高層ビル街
下は、東日本大震災の直後、アルジャジーラ衛星放送のニュースに出演中の門司大使
 

在カタール日本国大使館ホームページ
http://www.qa.emb-japan.go.jp/jp/index.html
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